節税と税務調査~税務調査で見られる3つのポイント
2018年12月17日節税ブログ その15
●節税と税務調査~税務調査で見られる3つのポイント
■税務調査では何を見られるか?
「節税はしたいけど、あんまりやると税務調査の時に色々言われそうで怖いしなぁ」
と思われている経営者の方は多いと思います。
税務調査というのは、いつやって来るのかがわかりませんからなおさらですね。
さて、そこで、今日は税務調査では主に何を重点的に見られるかということについてのお話です。
税務調査は一般に2日から3日の予定で行われます。しかも、会社等に出向いての調査が終わると、調査官は、集めた資料を税務署に持ち帰って調べ、一定の時間内に調査の結果を出さなければいけません。
調査官は年間に何件の調査をこなしなさいというノルマが課せられていますから、調査はいきおい時間との戦いということになります。
ということは限られた時間の中で、いかに効率よく税金が多くとれる科目を集中的に調べるかが大事になってくるわけです。
ということで、税務調査で主に見られる科目は
・売上
・原価
・人件費
・特別損益
の4つになります。要は金額が大きいもの。何か会社の処理にひとつ間違いがあれば、それだけでボンと税金をかけることができるものというわけです。
■期ズレに注意!
さて、売上でよく見られるのが、いわゆる
期ズレ
といわれるものです。
3月決算の会社で、3月中に商品の引き渡しが終わっていたけれど、たまたま、入金が4月になったので、つい、3月の売上に計上するのを忘れていたという様な場合です。
これだと、金額の小さい経費をひとつひとつチェックしていくより効率的ですね。
■親族に対する給与は要注意
人件費もそうです。
特によく見られるのが親族に対する人件費で、奥さんや両親に支払われる給与については
・勤務の実態があるかどうか
・実態はあっても、どんな内容の仕事をしているか
・支払った給与の額がその内容に照らして適正かどうか
そういったところをしっかりと見られます。
会社がした節税が、上に書いた4つのものに関連したものである場合は、十分に気をつけて下さいね。
参考文献:調査のポイントの事前把握と法律論交渉術(改訂第2版) 松嶋洋著
節税はしたいけど、税務調査が心配だという経営者の方は
「生涯」税金コンサルタント
さかもと税理士事務所 税理士・坂本千足
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