節税と高級外車~フェラーリは必要経費になるか?
2018年11月29日節税ブログ その13
●節税と高級外車~フェラーリは必要経費になるか?
■経営者の好きな高級外車
経営者の中にはベンツやアウディ、BMWといった、いわゆる高級外車に乗っている方が多いですね。
今日はそのお話です。
先ず、そういった高級外車は本当に経費に落ちるのか-といった質問を時々受けます。答えは
落ちます。
もうずい分以前に、「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?」という本がベストセラーになりましたが、そこには同じベンツでも4ドアのセダンタイプならOKだけど、2ドアのスポーツタイプはダメ!―みたいな話が書いてありました。
それって、本当?
いえ、2ドアだから経費に落ちないということはありません。
■税法には何と書かれているか?
税金は税法という「法律」に基づいて課されます。また、役所が定めた「通達」といわれるものも、法律と同じように強制力を持ちます。
そして、その「法律」にも「通達」にも、2ドアのスポーツタイプだから経費には認められないとは
ひと言も書いてありません
では、逆に2ドアのスポーツタイプはどんな場合でも経費に認められるのかというと、当然、認められない場合だってあります。
■どうしたら経費に認められるか?
経費に落ちる、落ちない-の判断基準は
事業の用に供しているかどうか
です。要は、ちゃんと仕事に使っているかどうか。
使っていれば
フェラーリだって経費に落ちます。
使っていなければ
中古の軽四輪だって経費には落ちません。
■仕事に使っているか、いないか‐の判断基準
工務店の社長が、いつもバンタイプの車に機材を積んで現場に行っているとします。
その社長がフェラーリを買いました。税務調査で「社長、フェラーリは仕事で使っておられるんですか?」と聞かれて
「ええ、あれで現場に行っていますよ」
と言ったら、さすがにそれは通じないでしょうね。フェラーリには現場で使うような機材は積めませんからね。
でも
「ええ、現場とは別に僕は営業活動もしなきゃいけませんから、それに使っています。どういうところに営業に行っているかって? ええ、手帳に全部書いていますよ。見ますか?」
って言われたら、そして、実際、営業活動に日常的に使っていたとしたら、税務署もこれを「経費には認めない」とは言えないでしょうね。
要は、ちゃんと仕事に使っているかどうか-ここをしっかりと押さえておいて下さいね。
(注)超高級車の場合は、当然、税務署も注目はすると思います。そのため、日報や運航記録に、実際に仕事に使った証拠を残しておくことをおすすめします。
あこがれの高級外車、買おうかどうしようか・・・とお悩みでしたら
「生涯」税金コンサルタント
さかもと税理士事務所 税理士・坂本千足
にお問い合わせください。
〒819-0002 福岡市早良西区姪の浜4-22-50クレインタートル弐番館801
――――― お問合せ先は ―――――
TEL092-892-3888/FAX092-892-3889
前のブログ記事へ | 次のブログ記事へ |